福島ミドリ安全株式会社は、環境と安全を通して、お客様の経費削減や業務の効率化を図り、利益創出に貢献すること、CSR(企業の社会的責任)に貢献することをビジネスとする会社です。社名の「ミドリ」はエコロジー(Ecology)、「安全」はセーフティ(Safety)を表しています。
昭和45年7月7日、主に工場などの安全と衛生を守るユニフォームを手がける会社として創業し、現在は太陽熱と木質バイオマスによる小規模再生可能エネルギー施設の多拠点化により、福島の復興を目指しています。
元々はユニフォームを手がけていた会社が、なぜ、環境の分野に進出したのか?
まずは弊社の沿革からお話したいと思います。
弊社の創業当時の日本は高度経済成長期。モノをつくれば売れた時代です。
多くの企業が、工場で働く人や製品の安全衛生を守るユニフォームを求めていました。しかし、その後、日本経済の中心は、サービス産業へと移行します。
同時にニーズが高まったのが、企業のコンセプトを表現するCIとしてのユニフォームでした。弊社は、いち早くそれに着目し、県内の各企業に提案しました。
地方の中小企業が生き残るためには、新しく来る波の半歩先、一歩先を見ること。そして、マーケットのセグメントを見つけることが重要となります。
その後、常に「これから求められるもの」を考え続けた結果、行き着いたのが、ユニフォームの半永久的なリサイクル。そして、カーボン・オフセット※でした。
その時代としては、かなり先駆的なアイディアだったと思います。
しかし、私はやがてリサイクルブームが起こり、低炭素社会が到来するだろうと考えていました。これからの企業は、環境保全、環境貢献に対して、真剣に取り組まざるを得ないだろうとも…。
当時、「うつくしま未来博」は、新しい福島の起点となる一大イベントとして、大きな注目を集めていました。そのオフィシャルジャンパーを「ナイロン6」でつくり、知事をはじめ、各市町村の首長のみなさんが着用すれば、来場した方々にリサイクルや環境保全を「目に見えるカタチ」で意識してもらえるのではないかと考えたのです。
その後、環境保全に貢献できる方法をお客様に提案するのなら、最終的にCO2削減に繋がるようなものにしなければならないと考え、2008年、日本で初めて、ユニフォームのカーボン・オフセット(carbon offset)※を実現しました。
CO2排出権※付きのユニフォームなら、そのユニフォームを採用していただいた企業は、それを購入し、着用するだけで、目に見えるカタチで、環境に貢献することができます。2009年には、環境省の「カーボン・オフセット白書」にも掲載され、4月には弊社のユニフォームを採用した株式会社ダイエーが、国内最大の32.5トンのCO2削減を実現しています。