社長メッセージ:時代の変化に合わせてニーズを提案

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※カーボン・オフセット(carbon offset)
市民、企業等が自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行なうとともに、削減が困難な部分の排出量を把握し、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・削減量等(クレジット)の購入、他の場所で排出削減・吸収実現するプロジェクトや活動の実施等により削減が困難な排出量の全部又は一部を埋め合わせること
※ナイロン6
合成繊維「ナイロン」の一種で、この素材でつくった製品は化学的に分解し、原料に戻すことができる。
リサイクル過程にかかるエネルギーは通常の製造過程の約30%。排出されるCO2の量を抑えることもでき、半永久的な回収循環型サイクルシステムとして注目されている。
※CO2排出権
カーボン・オフセットに用いられる排出削減・吸収量のこと
主な排出権及びクレジット
環境省推進:オフセット・クレジット(J-VER)
経済産業省推進:国内クレジット
京都メカニズムクレジット:CER、ERU、RMU、AAU
●詳しくは下記を御覧ください。
» カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)

■ミドリと安全が意味するものとは?

福島ミドリ安全株式会社は、環境と安全を通して、お客様の経費削減や業務の効率化を図り、利益創出に貢献すること、CSR(企業の社会的責任)に貢献することをビジネスとする会社です。社名の「ミドリ」はエコロジー(Ecology)、「安全」はセーフティ(Safety)を表しています。

昭和45年7月7日、主に工場などの安全と衛生を守るユニフォームを手がける会社として創業し、現在は太陽熱と木質バイオマスによる小規模再生可能エネルギー施設の多拠点化により、福島の復興を目指しています。

元々はユニフォームを手がけていた会社が、なぜ、環境の分野に進出したのか?
まずは弊社の沿革からお話したいと思います。

■安全衛生からCI、環境へ〜時代を見つめて

弊社の創業当時の日本は高度経済成長期。モノをつくれば売れた時代です。
多くの企業が、工場で働く人や製品の安全衛生を守るユニフォームを求めていました。しかし、その後、日本経済の中心は、サービス産業へと移行します。
同時にニーズが高まったのが、企業のコンセプトを表現するCIとしてのユニフォームでした。弊社は、いち早くそれに着目し、県内の各企業に提案しました。

地方の中小企業が生き残るためには、新しく来る波の半歩先、一歩先を見ること。そして、マーケットのセグメントを見つけることが重要となります。
その後、常に「これから求められるもの」を考え続けた結果、行き着いたのが、ユニフォームの半永久的なリサイクル。そして、カーボン・オフセット※でした。

■日本初、ユニフォームのカーボン・オフセット

そのきっかけは、2001年に福島県で開催された「うつくしま未来博」でした。
私は、未来博の事務局に乗り込み、ある提案をしました。それは、未来博のオフィシャルジャンパーを「ナイロン6」※という素材で作ること。この素材で作った衣類は、回収して科学的に分解し、再び糸の状態に戻すことができます。つまり、半永久的なリサイクルが可能なのです。
結果として数千点のオーダーを頂くことができました。

その時代としては、かなり先駆的なアイディアだったと思います。
しかし、私はやがてリサイクルブームが起こり、低炭素社会が到来するだろうと考えていました。これからの企業は、環境保全、環境貢献に対して、真剣に取り組まざるを得ないだろうとも…。

当時、「うつくしま未来博」は、新しい福島の起点となる一大イベントとして、大きな注目を集めていました。そのオフィシャルジャンパーを「ナイロン6」でつくり、知事をはじめ、各市町村の首長のみなさんが着用すれば、来場した方々にリサイクルや環境保全を「目に見えるカタチ」で意識してもらえるのではないかと考えたのです。

その後、環境保全に貢献できる方法をお客様に提案するのなら、最終的にCO2削減に繋がるようなものにしなければならないと考え、2008年、日本で初めて、ユニフォームのカーボン・オフセット(carbon offset)※を実現しました。
CO2排出権※付きのユニフォームなら、そのユニフォームを採用していただいた企業は、それを購入し、着用するだけで、目に見えるカタチで、環境に貢献することができます。2009年には、環境省の「カーボン・オフセット白書」にも掲載され、4月には弊社のユニフォームを採用した株式会社ダイエーが、国内最大の32.5トンのCO2削減を実現しています。

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