私の考えの根本には武道があります。
私は26歳のとき、当時勤務していた大手ゼネコンを退社し、アメリカに渡り、極真空手の第10回全日本空手道選手権大会の優勝者である二宮城光師範の内弟子を経て、コロラド州デンバーで開催された1993年全米空手道選手権に出場し、体の大きな白人や黒人を倒してミドル級のチャンピオンになることができました。
なぜ、体格的に劣る私がチャンピオンになれたのか? それは相手との距離感や間合いにあります。自分より体の大きな相手と真っ向から勝負しても、勝ち目はありません。相手が正面から攻めてきたら、正面から当たらず、受け流して、自分に有利な体勢(相手の死角=ブラインドスポット)にポジションを移動します。
「くずし」や「いなし」と云った、日本人独特の感覚技法も駆使することで、体格が劣っていても、勝つことができるのです。私は自分より体の大きな外国人との勝負を通して、それを実感しました。
地方の中小企業の経営も同様です。中央の大手企業に真っ向勝負を挑んでも負けるだけ。
しかし、中小企業には、規模が小さい分、物事を決定するスピードが早いというメリットがあります。新しく来る波の半歩先、一歩先を見て、マーケットのセグメントを発見し、大手が動く前に、ビジネスチャンスをつかめば、勝つことができるのです。
現に、私たちは平成24年度の「第1回カーボン・オフセット大賞」※で、住友スリーエム株式会社や住友林業株式会社、全日本空輸株式会社、日本興亜損害保険株式会社、南アルプス市役所などと並び、奨励賞を受賞しています。
また、現在、福島県では15歳以下の子どもと妊婦には、小型線量計の携帯と放射線量の測定が義務づけられています。その対象者30万人のうち、20万人を弊社が管理しています。
これまで弊社では、線量計は扱っていませんでしたが、現状の問題点を分析し、「安全を守るために必要なもの」を判断し、各市町村に提案したのです。この分野に大手企業が参入してきたのは、我々が提案した後でした。
放射線・除染対策、そして緊急災害にも強い、小規模・分散型の再生可能エネルギー事業構築は私のライフワークです。それをビジネスとしても成立させ、福島の経済活動を活性化し、福島の復興に繋げ、日本を復興させたいと考えています。
きっと、私の人生エネルギーはそれらの実現で全て消費されることでしょう(笑)。でも、ライフワークを見つけた私は幸せだと思います。それを通して、福島と日本を復興へ導くことができる。これほどうれしいことはありません。
「福島を自分たちの手で復興させたい」「福島を応援することで新たな日本を創発したい」という志を持つ方は、ぜひ弊社の門を叩いてください。
そして、私たちと一緒に、新しい福島を、日本をつくっていきましょう。